繭の中で眠るような安らぎ。絹の部屋の「しけ絹」の作り手に出会う。

壁や天井に絹織物が使われている客室「絹」は、天然のレフ板と言われる絹が光を柔らかく乱反射させ、まるで繭の中にいるように安らげると好評。使われているのは、地元の城端(じょうはな)絹で、2頭の蚕が一緒に作った繭から取れる糸を使った「しけ絹」という珍しい素材です。その作り手に会いに行くプログラム。

「しけ絹」は2頭で糸を吐くので太さが不均一になってしまい、通常捨てられてしまう素材とのこと。扱いづらくもあるその糸を大事に使っているのは、命を尊ぶ仏教の教えによるものとも言われています。それもそのはず、城端は浄土真宗の寺院「善徳寺」が移ってきたおよそ450年前に「寺内町」として生まれ、その際に持ち込まれた絹織物産業で発展してきた町。善徳寺は、今も朝と午後の1日2回の法話を欠かさない、人々の信仰が支えるお寺です。

絹の部屋の織り手は、この城端の「松井機業」。かつては絹織物が盛んだった富山県で絹織物を手がける最後の1軒となった、こちらの工房を訪問します。

「絹」の可能性を現代の生活の中に生かす商品を生み出している松井機業の伝統的な工程を見学し、漢方薬として珍重される蚕紗(さんしゃ)(蚕のふん)入りのクッキーとコーヒーをいただきながら、松井機業のものづくりへの思いをうかがいます。

参加人数2~10名
所要時間1.5時間
実施日時日曜以外の10:00-16:30
参加費(税込)6,000円/人(蚕紗入クッキーとコーヒー付き)
申し込み締切5日前まで
場所富山県南砺市城端3393(楽土庵より車で約20分)
*タクシー/貸切バス、日本語・英語・中国語ガイドなどの手配も可能です。
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