ポール・へニングセン / Poul Henningsen

近代照明の父とも呼ばれるポール・へニングセンの照明は、光の調和を考えて生まれたグレアフリーデザインが特徴です。
その照明が生み出す眩しさのない心地よい光が客室やレストランの空間を包みます。

ポール・へニングセン
デンマークの女優アグネス・へニングセンを母として、コペンハーゲンに生まれました。
伝統的な機能主義建築をキャリアのスタートとした後、彼の興味は照明分野に移っていきました。
また、活動領域は文筆活動にも広がり、ジャーナリスト、作家としても活躍しています。
第二次大戦初期、コペンハーゲンのティヴォリ公園の主任アーキテクトも勤めましたが、ドイツ軍占領時には他の多くの芸術家たちと同様、スウェーデンに亡命し、亡命先のスウェーデンではすぐさまデンマーク人アーティスト・コミュニティーの中心的人物となりました。

ルイスポールセン社とのコラボレーションは1925年に始まり、1967年に亡くなるまで続きました。
ポール・へニングセンは、ルイスポールセン社の広報誌 「NYT」 の最初の編集者となりました。
この 「NYT」 誌は、当時のルイスポールセン社CEO、ソーフス・カストラップ・オルセンが、デンマークの新聞紙からライターとしての活動の場を追われたへニングセンに、プレゼントとして提供したものです。(彼の政治的、文化的意見は当時、かなり急進的なものでした。)

ポール・へニングセンがパイオニアとして切り開いてきた照明分野の業績 - 影と光、グレア、光による色の再現、そしてそれら光の特性を人間の福利に結びつくように利用すること - は、いまもルイスポールセン社が実践するライティング・セオリーの基礎となっています。

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