バルーチ族のラグ / Baluch Tribal Rug

楽土庵の三室の北欧や李朝の家具に合わせているのは、トライバルラグ(西アジアの部族が織ったウール等を使用した手織りの絨毯)。
数あるトライバルラグの中から選ばれたものは、たまたま全てバルーチ族のものでした。
バルーチ族は、イランとアフガニスタンの国境地区に住んでいる遊牧民で、深い赤色と多彩なデザインの織物が特徴で、鮮やかな色使いが多い他の部族と異なり、落ち着いた色味が楽土庵の空間と調和します。

バルーチ絨毯の良質で美しい色はさまざまな自然素材で染められています。
特徴的な深い赤や朱は茜、藍から採る孔雀色。キャメルブラウンや茶色のために使われるクルミの皮。ヘナによるオレンジと茶色。また、象牙色には白ミョウバンが利用されています。
文様化されているモチーフは、ペイズリー、柳の葉、ブドウの葉、木、星、ニワトリ、ラクダなど彼らの暮らしの中にあるもの。西アジアの土徳が宿っていると言えます。

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